明日 一条高校卒業式。
卒業式、その進行に際して様々な役割が付与される。そしてこの俺の役割は舞台裏で。
象徴的な言葉使いとしての舞台裏ではなく、まさしく舞台裏でたったひとり働きます。
卒業式の進行マニュアルの冊子。式の開始にあたって講堂の緞帳をUP、そこの部分に俺の名前が記載されている。それから式の終了にあたって講堂の緞帳をDOWN、そこのところに再び吾輩の名前が。
震える右手の人差し指で操作せなならん、という訳です。緞帳のUPとDOWN。
式の開始と終了は俺の人差し指に委ねられているわけであります。
明日、卒業。
長い旅路のいろんな場所で 数え切れぬ人に出会う。
誰もが皆 自分の人生と闘っている。
夕陽が空を染めてゆく。明日の朝も日はまた昇る。
俺がここにいる限り。
俺がそこにいようといまいと。
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